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あたりまえのように、地域に

 

「その人らしい生き方を支えるのが私たちの役割だから。入所してよかった、幸せだったと入居者が思ってくれたら、それ以上のことは何も望まないです。それくらいしか考えてないですよ。」

今回訪れたのは介護福祉施設いとまんシャトー。那覇からおおよそ20分、糸満市大里に位置する老人ホームです。こちらでは、高齢者向けのデイサービス、ショートステイ、訪問介護、居宅介護支援、地域相談などを行っています。

まずはいとまんシャトー施設長、大城初美(おおしろはつみ)さんに創設へ至った経緯を伺います。「きれいに撮ってね」と茶目っ気たっぷりの大城さん。いざ本題に入るとあたたかな眼差しにどんどん惹きつけられていきます。

実は大城さん、いとまんシャトー創設より先に保育園を経営していました。当時子どもたちを連れて様々な場所へ出向く中、転機が訪れたのだそうです。
それは老人ホームを訪れた時のこと。

「子どもたちがお遊戯や肩もみをした時におじいさんやおばあさんが本当に喜ばれて。その時に思ったんですよ。病気を治す薬はたくさんあるけれども、こういうことがお年寄りの心の薬になるのかもしれないって。」

この経験をきっかけに老人福祉へ関心を持つようになったそうです。旦那さんにも相談しながらしばらく考えた末、『子どもだけでなく高齢者にもできることがある』と、その約2年後、いとまんシャトーを創りました。「福祉は児童だけではないと子どもたちにきっかけをあたえてもらった」と語ります。

保育園と老人ホーム、両方を営むことになった大城さんですが、変わらず行ってきたことがあります。地域の方々と一緒に楽しむイベントです。いとまんシャトーでは、納涼祭、ハロウィンパーティ、クリスマスパーティ、ゲートボール大会など毎月のようにイベントを開催しています。

イベントの際にはいとまんシャトーの利用者だけでなく、その家族、施設を利用していない地域のご高齢者まで施設に集います。「こちらから出向くだけでなく、来ていただく。そういうのは40年前から当たり前にやってきたと思います。」心が満たされるこのような楽しみが大事なのだとあるエピソードを話してくださいました。

施設ご入居者の女性。

重度介護者でご飯が手につかないという状況にありました。ご家族や主治医の先生もそろそろ限界が来てしまうのではないかと心配していた最中、介護職員から申し出を受けます。

「その女性を糸満ハーレーへ連れていきたいという言うんですよ。お医者さんや看護師さんは反対しました。だって食事も取れていないほど弱っていますからね。」

よく話を聞いてみるとその女性は子どもの頃からずっと海に囲まれて生きてきたそう。今でもふと懐かしむ海へまた連れていってあげたいのだと言います。

「それを懸命に話す介護職員に惚れてしまったのもあって。最終的には私が責任持つから、連れていきなさいと言いました。」

ハーレー当日。職員みんなが驚きました。

「今まで食事も喉を通らなかった人が太鼓までたたいて応援してたんですよ。お昼に持っていったお弁当も平らげてね。」

その様子を聞いたご家族も大変喜んだそうです。

「無理することなくみんながハッピーになってほしいと思います。家族がハッピーでなければ利用者もハッピーじゃないわけだし。」

「その人らしい生き方を支えるのが私たちの役割だから。その人らしさって何?って言ったら好きなことを味わってもらうということ。入所してよかった、幸せだったと入居者が思ってくれたら、それ以上のことは何も望まないです。それくらいしか考えてないですよ。」

元気のなかったご高齢者がいとまんシャトーに入って体調がよくなった、落ち着いた、という話はよくあるそうです。それは愛情あふれる施設長、そして職員や地域の方々や家族の笑顔に囲まれて、忘れていた自分らしさを思い出すからなのかもしれません。

この仕事を『地域貢献』と称する方がいます。地域相談センターの比屋根和也(ひやねかずや)さん。

比屋根さんの仕事は、施設説明やサービスの違いや活用の流れ、介護保険などを地域に足を運んで説明する相談員です。

「お年寄りだけではなく、その家族も含めて困り事がないかご自宅を訪問したり、相談を受けたりしています。」

例えば医療的ケアが必要なご高齢者がいた場合、その方の日常生活を守りながらも地域で安全に暮らしていただきたい。そうするためには直接その方をサポートするだけでなく、周りに住む方々に協力をお願いするのだそうです。

「その人がよく通うお店や近所に住む人を訪問しまして『体調に異変があったら私に連絡くれますか』とお願いをするんです。」

また、比屋根さんが把握していない方が苦労している可能性もあるため『他に気になる方がいれば気軽に相談をしてほしい』と地域のみなさんに伝え歩いているそうです。

毎日多くの家を訪れる新聞配達の方とも連携がとれるよう、新聞社に協力依頼もしています。

「みんなで見守れる形を作っていっているところですね。地道ではあるんですけど、みなさんも地域で見守っていきましょうと考えてくれてるのがだんだん伝わってくるんですよ。だからやりがいはあります、とっても。」

次に紹介するのは介護職員の宜野座一乃(ぎのざかづの)さん。実のおばあさまがいとまんシャトー ゲートボール大会の常連だったそうです。

「祖母はいとまんシャトーの利用者ではなかったんですけど、毎年イベントに参加してたみたいで。良い施設だよとよく話をしていたので就職先として考えたんです。」

「入った当初は年間行事がこんなにあるんだということにまず驚きました。もうめまぐるしくて(笑)」印象に残っているのは糸満ハーレー。

「職員が大会に参加するんですよ。私も出るの?と思ってたらまさか本当に出ることになって!職員が出たらおじいおばあがテント張って観れるっていう、そういう理由です(笑)」

「利用者とその家族、そして職員が一緒になってハーリーもこぐし、道じゅねーにも行くし。普段歩けないのに一生懸命歩こうとするおばあちゃんがいるんだなとか、こんなに目をキラキラさせるんだという新しい発見が毎回ありますね。」

日々の介護で意識していることを伺いました。

「できるだけ待つ、ということですかね。」

立つことが難しい方は力が入るまでに時間がかかるし、食べる時スプーンを持ち上げるまでが一苦労という方もいらっしゃいます。だからといってすぐ手を出すのではなく、待ってみる。

「まずは声をかけてみます。全部こちらがしてあげるのは簡単なんですけど、私たちが下手に手を出しすぎると、今後一切出来なくなってしまうかもしれない。今の状態を維持させることが大事だよと先輩から教わったんです。」利用者の暮らしの維持を考える際、鍵となるのが作業療法士との連携です。

いとまんシャトーに入社して4年目作業療法士の名嘉真望(なかまのぞみ)さん。

利用者の運動能力を維持・向上するために専門的知識を使いながらケアしています。

「役割としては老化のスピードをゆっくりにするためというのもあるんですけど、何より家で困っていることを少しでも解決できるようにということを考えています。」

資格取得後すぐリハビリ職に入ったのではなく半年間介護職の経験を積んだそうです。

「最初は戸惑いもあったんですけどあの時期があったから今すんなり現場に入れているのかなと思います。介護の現場を知ってるのと知らないのではできる仕事が変わってくるんじゃないかなと思います。今ではリハビリ職の人がここまでやってくれるの?と言われることもあります。」

「私が体の評価をしたあと介護士にできるできないを判断してもらうことが大事なんですけど、ここの職場はリハビリ職と介護職の間に壁がないですね。職とか関係なく困ってたら協力し合えるところがすごく働きやすいです。」

職場の雰囲気については、介護職員の伊波幸(いはさき)さんからも伺うことができました。

現在デイサービスを担当する伊波さんは、いとまんシャトーに勤めて12年目を迎えます。

これまで4回の出産と育児を経験してきた中で実感したことがあるそうです。

「働く環境に恵まれてます。妊娠や育児期に応じて担当するサービスや仕事の量も考えてくれました。子どもが熱を出しちゃった時とかは本当に助かりましたね。急だったり長引いちゃったりするんですけど、事情を分かってくれて休むことができましたし、融通をきかせてもらえる職場です。」

就職後、家庭をもったり子どもを授かったりと自分を取り巻く環境が変わった時に、相談しやすい雰囲気の職場かどうかは仕事と家庭を両立する上で大切な要素です。

「普段お年寄りの世話をしているからか、ここに働いている職員が一つの家庭みたいなんです。」

最後に、大城施設長から今後へ向けての想いを伺いました。

「老人ホームはもっと社会化されてほしい。後ろめたい気持ちで入所の相談に来るご家族もいますが、思い詰めることではないんですよね。必要に応じて利用していただければいいと思っているんです。」

「子どもでも、障がいでも、高齢であってもできるだけ自分たちの地域のなかで支援しあっていこうと、沖縄のゆいまーるの心持ちがあれば、世の中捨てたもんじゃないですよ。」

これからどんな人と働きたいかということを伺うと、このように話してくれました。

「技術的なことは学習していけるからね。今自分が持っているものでいいんですよ。まずは興味を持ってほしい。触れたいという気持ちさえあれば。そこからがスタートかなと思います。」

求人情報
募集職種 介護職員
給与 147,050円~173,000円
雇用形態 契約社員・パートタイム(正職員登用制度あり)
福利厚生 雇用 労災 健康 厚生
仕事内容 特別養護老人ホーム(70床)ショートステイ(15床)の介護事業所です 。
・施設利用者の介護及び看護補助・食事・入浴・トイレ、
・ベッド~車椅子の移動等の世話、介助
勤務地 沖縄県糸満市字大里927番地の2
勤務時間 (1)~(5)のシフト制勤務
*就業時間
(1)06:30~15:30
(2)07:30~16:30
(3)08:30~17:30
(4)10:00~19:00
(5)16:00~09:00
(5)の夜勤は月5~6回
(5)のみの夜勤専属でも応募可
休日休暇 週休2日
応募資格 普通自動車運転免許(AT限定可)
(介護初任者研修(ヘルパー2級)又は介護福祉士資格あれば 尚
選考プロセス ・電話連絡にて日程調整のうえ、面接を行います。
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